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水滸伝<二>替天の章
『水滸伝<一> 替天の章』の感想。
のっけから武松が人でなし。
「兄嫁に横恋慕し、とうとうレイプしたあげく、兄と嫁共々自殺に追いやった」
これだけ読むと、まったく感情移入する要素が見当たらない。
しかし、そうまで鬼畜な所業の彼のことが、いつの間にか
好きになってしまうのである。
それは、手の届かないものを求める業と、煩悶が描かれているから。
人なら誰しも、横恋慕のひとつやふたつはしたことがあるもの。
その思いが強すぎて行き過ぎてしまうとこうなるんだろーなー
という感覚が、基本小動物な僕にも肌に浸みて実感される。
一度でいいから、ああいう凶暴な衝動に身を任せてみたいものだ。
(チキンなのでムリです)
そして楊志が登場
初登場で林冲と互角に競う腕前を披露し、存在感は十分だ。
が、今巻では、無理やり賄賂を運ばされるわ、何としても仲間に
引き入れたい梁山泊の策略でその賄賂を奪われるわ、散々である。
彼のカッコよさを存分に味わうには、次巻以降を待たなければならない。
梁山泊奪取は、まさに林冲の独壇場。
まあ、旧梁山泊古参の宋万、杜遷の協力もあるのだが。
しかし彼ら、今巻以降まったく目立たないのが実に不憫だ。
作者もそう思ったらしく、楊玲伝では実に意外な『復活』を遂げる。
林冲と宋江が再会するラストは、往年の石原裕次郎と渡哲也を
思わせ、実にすばらしかった。
〜今日の鮑旭〜
後悔のあまり死にたいのに、強すぎて死ねない武松を伴い、
子午山を訪れる魯智深。
不意に、棒を持って立ち塞がった者がいた。
「ほう、鮑旭か」
若者が立ち尽くし、それから棒を置いて膝をついた。
「魯智深殿」
(P158)
いきなり進化してるよ。
様づけよ、様づけ(笑)
つっかえたり、いいよどんだりすることなく、素で口をついて
出ているから、これはもう彼自身の言葉になったのだろう。
こうなるまで、王進にどんだけ小突かれたことやら。
王母にも、めっちゃ小言いわれたんだろうな。
「この子には、教えるほうがまず忍耐をもたないといけません」
(一巻より)
-------------------------------------
かくして梁山湖に「替天行道」の旗が翻る。
本拠地を得て、いよいよ梁山泊は、宋、そして青蓮寺との本格的死闘に突入するのだった。
次回、楊志加入の三巻へ。
(←一巻の感想へ)
のっけから武松が人でなし。
「兄嫁に横恋慕し、とうとうレイプしたあげく、兄と嫁共々自殺に追いやった」
これだけ読むと、まったく感情移入する要素が見当たらない。
しかし、そうまで鬼畜な所業の彼のことが、いつの間にか
好きになってしまうのである。
それは、手の届かないものを求める業と、煩悶が描かれているから。
人なら誰しも、横恋慕のひとつやふたつはしたことがあるもの。
その思いが強すぎて行き過ぎてしまうとこうなるんだろーなー
という感覚が、基本小動物な僕にも肌に浸みて実感される。
一度でいいから、ああいう凶暴な衝動に身を任せてみたいものだ。
(チキンなのでムリです)
そして楊志が登場
初登場で林冲と互角に競う腕前を披露し、存在感は十分だ。
が、今巻では、無理やり賄賂を運ばされるわ、何としても仲間に
引き入れたい梁山泊の策略でその賄賂を奪われるわ、散々である。
彼のカッコよさを存分に味わうには、次巻以降を待たなければならない。
梁山泊奪取は、まさに林冲の独壇場。
まあ、旧梁山泊古参の宋万、杜遷の協力もあるのだが。
しかし彼ら、今巻以降まったく目立たないのが実に不憫だ。
作者もそう思ったらしく、楊玲伝では実に意外な『復活』を遂げる。
林冲と宋江が再会するラストは、往年の石原裕次郎と渡哲也を
思わせ、実にすばらしかった。
〜今日の鮑旭〜
後悔のあまり死にたいのに、強すぎて死ねない武松を伴い、
子午山を訪れる魯智深。
不意に、棒を持って立ち塞がった者がいた。
「ほう、鮑旭か」
若者が立ち尽くし、それから棒を置いて膝をついた。
「魯智深殿」
(P158)
いきなり進化してるよ。
様づけよ、様づけ(笑)
つっかえたり、いいよどんだりすることなく、素で口をついて
出ているから、これはもう彼自身の言葉になったのだろう。
こうなるまで、王進にどんだけ小突かれたことやら。
王母にも、めっちゃ小言いわれたんだろうな。
「この子には、教えるほうがまず忍耐をもたないといけません」
(一巻より)
-------------------------------------
かくして梁山湖に「替天行道」の旗が翻る。
本拠地を得て、いよいよ梁山泊は、宋、そして青蓮寺との本格的死闘に突入するのだった。
次回、楊志加入の三巻へ。
(←一巻の感想へ)
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